Unspoken message is everywhere.
Posted by 昏 - 2021.04.25,Sun
物事の核心は
近づくほどに
くっきりと色濃い
一点の真実が浮き出され
その明確さに
安堵を得られるものと
人は求め
だが真髄を深く
知ろうとすればするほど
その焦点はぼやけてしまう
わたしは気づく
真実は点という観念すらない
捉えどころのない
不安定な曖昧模糊の中なのだと
近づくほどに
くっきりと色濃い
一点の真実が浮き出され
その明確さに
安堵を得られるものと
人は求め
だが真髄を深く
知ろうとすればするほど
その焦点はぼやけてしまう
わたしは気づく
真実は点という観念すらない
捉えどころのない
不安定な曖昧模糊の中なのだと
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Posted by 昏 - 2016.11.23,Wed
欲求不満解消のための物欲を
何度も冷静になって抑え込む
いいな!と思って手にした品を
カートから外す
敵もさる者
これが上手い具合に考えられていて
削除しないようになっている
しばらく経って
生き残った商品をふと見ると
前より安くなっているではないか
一度諦めた物欲にふたたび火がつく
いや、待てよ
そんなに簡単に
奴らの手には乗らないのだ
と思いつつ
2500円まで下がって
まだあったら買う!って
やはりまんまと
思うツボにはまっているのである
何度も冷静になって抑え込む
いいな!と思って手にした品を
カートから外す
敵もさる者
これが上手い具合に考えられていて
削除しないようになっている
しばらく経って
生き残った商品をふと見ると
前より安くなっているではないか
一度諦めた物欲にふたたび火がつく
いや、待てよ
そんなに簡単に
奴らの手には乗らないのだ
と思いつつ
2500円まで下がって
まだあったら買う!って
やはりまんまと
思うツボにはまっているのである
Posted by 昏 - 2016.09.18,Sun
そらとうみはひとつにはなれない
たがいをみつめあいながら
はなれているしかない
おのおののやくわりを
ほうきすることはできない
そらはそらであり
うみはうみであり
ひとつからうまれて
ふたつにわかれたとしても
もうもとにはもどれない
にていることをよろこび
ちがうことをよろこぶ
たがいのために
おのれのそんざいがあるのだと
それだけがあいのあかしなのだと
たがいをみつめあいながら
はなれているしかない
おのおののやくわりを
ほうきすることはできない
そらはそらであり
うみはうみであり
ひとつからうまれて
ふたつにわかれたとしても
もうもとにはもどれない
にていることをよろこび
ちがうことをよろこぶ
たがいのために
おのれのそんざいがあるのだと
それだけがあいのあかしなのだと
Posted by 昏 - 2016.06.21,Tue
一方を埋めるのに懸命で
もう一方に穴を作っていることに
気づかなかった
それが知らないうちに心を蝕む
何かを手放し
何かを得ることなんて
私には出来ない
出来た穴を見てこれで良かったなんて
だからきっと
いつまで経っても
私は穴ぼこだらけのまま
それに足を取られつまづくのだ
もう一方に穴を作っていることに
気づかなかった
それが知らないうちに心を蝕む
何かを手放し
何かを得ることなんて
私には出来ない
出来た穴を見てこれで良かったなんて
だからきっと
いつまで経っても
私は穴ぼこだらけのまま
それに足を取られつまづくのだ
Posted by 昏 - 2016.05.30,Mon
しっとりと湿った空気の中
竹林の奥の雑木の中で
一人笛を吹いていた
白い狩衣に身を包み
月光を頼りに
心のままに
自己の表現というよりは
鎮魂であり
自然の一部であり
宇宙の理であり
夜は冴え冴えとして
しかし霧は深く
一寸先も見えない
時を忘れ
自分が誰かも忘れ
静けさと笛の音に酔いしれる
その中に遠くから聴こえてくる音
笛に重ねる妙なる音色は
次第に大きくなる
私は笛を止めることなく
その琵琶の音に委ねる
融合するふたつは
初めからそこにあったかのように
溶け合い
新たな時空を生み出し
まるで天に献上するかのように
鳴り響く
互いが何者であるかも
知りもしない
しかし
それが約束であったかのように
他に理解り得ることの出来ない
言葉の無い
魂の繋がりで
竹林の奥の雑木の中で
一人笛を吹いていた
白い狩衣に身を包み
月光を頼りに
心のままに
自己の表現というよりは
鎮魂であり
自然の一部であり
宇宙の理であり
夜は冴え冴えとして
しかし霧は深く
一寸先も見えない
時を忘れ
自分が誰かも忘れ
静けさと笛の音に酔いしれる
その中に遠くから聴こえてくる音
笛に重ねる妙なる音色は
次第に大きくなる
私は笛を止めることなく
その琵琶の音に委ねる
融合するふたつは
初めからそこにあったかのように
溶け合い
新たな時空を生み出し
まるで天に献上するかのように
鳴り響く
互いが何者であるかも
知りもしない
しかし
それが約束であったかのように
他に理解り得ることの出来ない
言葉の無い
魂の繋がりで
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