到達

ひとつは叶った

ひとつは叶わなかった

同時にふたつを経験したなら

それでいいはず

私たちは既に到達したはず

解決

これは勘違いだ
きっと思い過ごしだ

でなければあり得ない

いやこれは現実だ
真実だ

限りなく確信に近い感覚で
私ではない私が肯定する

答えが欲しい
答えなど欲しくない
同時にふたつの想いに苦しめられる

真実がひとつなら
そのひとつがどうして引き裂かれる

何を選べというのか
何を基準に進めばいいのか
それとも全てを放棄すれば
終わるのか

解決を望んではならないのか

相討ち

私はいつか
あなたを壊す

きっとその時
私も壊れる

何の為に出会い
何の為に刺し違えるのか
繰り返し

憎しみではない
愛おしさで

無題

自分の気持ちにばかり
目を遣っていてはいけない

もっと見なければならない
もっと知らなければならない

周囲のこと
自然のこと
人々のこと
世界のこと
地球のこと
宇宙のこと
目に見えること
目に見えないこと
全て

狭い窓から見る景色ではなく
広い空から見渡せば
もっといろんな事が見えてくる筈

きっと

自分の気持ちも

紡ぐ

どんな辛い過去も
苦しいことも
それでしか出せない色があって

喜びも幸福も
それが無ければ味わえないものだった

ふと振り返った時
紡いだ糸は
一体どんな模様を織り上げているだろう

見たくない自分が居ても
向き合わなければ
今までの事がただ虚しいだけ

確認して気付くのだ
自分の価値を
その素晴らしく繊細な織物に
誇りに思う自分だけの柄を見るのだ